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京都アニメーション放火犯の動機はKAエスマ文庫のパクリ問題絡みか?

京都アニメーション京アニ)にガソリンを巻いて火をつけ、33人もの将来有望な若手や業界を引っ張るベテランアニメーターが亡くなった。事件の被害に遭われた方の回復と亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

さてこれほどまでに凄惨な犯罪を起こした犯人の動機というのが今後は焦点になっていくだろう。犯人は逮捕時に「パクりやがって」と叫んでいたと伝えられている。このパクるは警察に捕まるという意味も考えられるが、普通に考えれば「剽窃しやがって」というふうに解釈できる。

7月19日付の京都新聞にて、犯人は犯行動機に関して「小説盗んだから」だと答えたと報道されている。「パクリやがって」発言と合わせて考えれば、「小説のアイデアをパクられたから」ということになる。

京アニは自社で小説のレーベルを持っている。KAエスマ文庫と呼ばれるレーベルで、ここから『中二病でも恋がしたい!』や『たまこまーけっと』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』など多数の有名な作品が誕生している。しかしこのKAエスマ文庫は、かねてから問題点が指摘されていた。

KAエスマ文庫の問題点

KAエスマ文庫京都アニメーション大賞に応募されてきた小説で優れた作品を発売するというレーベルである。しかしエスマ文庫は一般の書店には売っていない。購入できるのは京アニショップやアニメイトなどに限られる。Amazonでもマーケットプレイス以外では売っていない。

したがってもしアニメがヒットしたとしても小説がバカ売れするということはまずない。前述した『中二病でも恋がしたい!』『たまこまーけっと』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などの作品に原作が存在していることを知っている人はアニメオタクでも多くないのではないか。

原作が売れないということは印税面での不利益もあるが、原作者の名前が売れないという点では更に厳しいものがある。先ほどあげた有名作の原作者の名前を知っている人がどれだけいるのだろうか。他のライトノベル原作アニメでは作者の名前が売れるが、それとは明らかに異なっている。

つまり言い切ってしまえば、KAエスマ文庫は、自社に応募してきた小説のアイデアを拝借してアニメを製作し、その原作に対して充分な利益を与えていない可能性も考えられる。犯人のパクられたというのも、このKAエスマ文庫絡みではないかと考えるのは不自然でもない。もちろん犯人のただの妄想という可能性はあるが。

ただ、京アニ側が完全な悪だと糾弾するつもりは毛頭ない。なぜなら、ほとんどのケースにおいてKAエスマ文庫の原作からアニメへは多くの改変が成されていて、原作のままだけでは、ここまでの人気作になり得なかったと思うからだ。

しかしアイデアというのは創作物において最も重要な部分であり、その発案者に対して金銭だけでなく名声などの対価が充分に得られないというのは、創作者にとっては許せないことだろう*1。実際に小説家を目指す人の中ではKAエスマ文庫は、他の賞に引っかからなかった人が最後に挑戦するような場所だと認識されていたようである。

まとめ

犯人の動機がKAエスマ文庫に直接的に関係しているかどうかは分からない。もちろんパクられたからと言ってこんな事件を起こしていいはずはない。不満があればSNSなどで告発することもできたはずだ。それでも、切り離して考えるべきかもしれないが、KAエスマ文庫の問題点については一度考えてみる必要があるだろう。

*1:ただしアイデアの盗用は著作権法上は違法とはみなされないことが多い。しかし原作者の心情を慮ると許さないと考えてもおかしくない。