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アニメ・アイドルのブログ

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『バミューダトライアングル カラフルパストラーレ』8話感想 - 文化の違いと通過儀礼

バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜』第8話「それはね、靴っていうの」感想です。

前回あらすじ
都会で大人気の歌姫チェルがパーレル村に突然現れる。5人の住む寮に押しかけ、嵐のようなパワーに5人はタジタジ。さらには映画館でも言いたい放題のチェルだが……

第8話あらすじ・感想


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5人は丘上がりの年齢になった。丘上がりは一種の人魚界での大人になるためのイニシエーションみたいなものかな。陸に上がった5人はトゥインクルパウダーを振り掛けると、人間の脚が生えた。しかしセレナだけパウダリングに失敗してしまい子供の姿になってしまう。大人になるための儀式に失敗して子供になるというのは示唆的。さらに陸上ではプリズムボールを使って発声しているようだ。水中と空気中では発声の仕方も変わってくるんだろう。


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5人は陸上の豊かな生物や自然に驚きを隠せない。彼女達の任務は塩ゼリーなるものを作ってくることだった。それは銀鈴亭に住むグラディスさんが知っているらしい。グラディスは丘上がりをして帰ってこなくなった人魚だった。森を進むと褐色の女の子と喧しい鳥に出逢う。彼女はグラディスの元へと連れて行ってくれるようだ。

着いたのは小さな家だった。そこで5人はお手伝いを言い渡されてしまう。実はその女の子がグラディスだった。彼女もパウダリングがうまく行かなかったセレナの同士だった。5人は彼女の家にあった靴を珍しがって履いてみる。グラディスは友人から貰ったものだと言うが、カノンとソナタは友人とは誰なのか疑問に思っていた。


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翌朝、濃霧が島を覆っていた。5人はグラディスの命令で薪を集めて火を燃やす。そこにやってきたのは船だった。火は灯台の代わりだったのだ。そしてグラディスは思い出す。彼女が友人と出逢ったときのことを。クラディスは友人が再び会いに来るのを待ち続け今日も島でひとり暮らすのだった。

いい話だな。インコが「トモダチ」を連呼しているのは、グラディスとその友人がいっつも言い合っていた口癖なんだな。その友人はどうなったのかは語られていない。

私たちは、ゆっくり大人になるけど、この星には、そうじゃない人たちもいるんだよね。

とカノンとソナタが言っていたように、写真では友人の少女の方が早く大きくなっている。友人の方が先に亡くなってしまったという可能性もないわけではない。船の座礁を恐れていたことから座礁に巻き込まれて亡くなったというのも考えられるが、船が通ったとき友人との出逢いを思い出していたことから、座礁した結果、少女が打ち上げられたと考える方が妥当ではないかと思う。


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ただ個人的には大きく成長して、グラディスの元を去っていったと考えている。人間と人魚の友情はやっぱり難しかった。それは大人になるにつれて露骨に意識するようになるものだ。文化の違いを超えて心を通わせることは難しい。同じ人間でもそうなのに、人魚と人間ならなおさらだ。グラディスと少女が写っていた最後の写真は、少女が背中を向けていた。これはグラディスと疎遠になったことを示しているのだろう。

それを知った5人。現代社会でも、文化の異なる他者を知るということが大人になる一歩なのかもしれない。ただのお使いだけでなく、なにか大切なものをグラディスさんからは学んだのではないかと思う。

優しいだけの物語じゃない切なさをカラパレは描いている。だけどカラパレは全てを語っていない。もしかしたら少女はまたグラディスの元へと戻って来るかもしれない。少しでも希望があれば待ち続けられるから。