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アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』24話(最終回)感想 - 「My soul is always with you.」

2018秋アニメ『BANANA FISH』第24話「ライ麦畑でつかまえて The Catcher in the Rye」感想です。サブタイトルはサリンジャーの小説です。

前回あらすじ
ユンに撃たれ病院に運ばれる英二についていこうとするアッシュを止めたのはブランカだった。傷の手当てしようとするブランカにアッシュは銃を向ける。一方、自身の仲間が英二とアッシュを撃ったことに責任を感じたシンはある決意をする。

第24話あらすじ


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

ゴルツィネを撃ったフォックスはアッシュを自分のものにしようと画策していた。アッシュをヘリで逃がそうとするが、ただでは終わらないゴルツィネが最後の力を振り絞ってメインシステムのパスを変更し、フォックスたちを施設に閉じ込める。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

ブランカはシンとアッシュの救出へと向かう。マナーハイムはアッシュへの恐怖からひとり単独行動を取りバナナフィッシュの資料を持って逃亡する。ところが逃げ出したアッシュに人質となってしまう。フォックスはマナーハイムを始末し、アッシュを追い詰めるが、アッシュは側にあった電動ドリルでフォックスを突き刺す。

シンは落ちていたバナナフィッシュの資料を確保するもビルの爆発によってビルの外に投げ出されてしまう。そこを救ったのはアッシュだった。資料を投げ捨てアッシュに手を伸ばすシンだが、そこに再びフォックスが現れる。シンの命とアッシュの命どちらを選ぶかという選択を突き付けるフォックスだったが、ゴルツィネが現れ、フォックスを射殺。ゴルツィネは力尽き果てビルから落下し炎に包まれる。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

その後、政府関係者らの秘密クラブでのスキャンダルが報道されてマックスとジェシカは一連の騒動の一区切りを感じていた。シンは月龍に一緒にチャイナタウンの再建に乗り出してほしいと頼み、もう月龍のことは憎んでいないと告げる。アッシュはブランカに英二とは二度と会わないと語り、ブランカとも別れを告げ握手を交わす。

アッシュ「もう二度と会わない。でもあいつは俺の友達だ。たとえ一生会えなくても、想うことくらい許されるだろ。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

英二はシンにアッシュ宛の手紙を託し、アメリカを発つ。空港にもアッシュの姿はなかった。アッシュは図書館でシンから受け取った封筒を開封する。そこに入っていたのは日本行きのチケットとアッシュへの想いを綴った手紙だった。アッシュは空港へと駆け出す。しかし居合わせたラオにナイフで刺されてしまう。アッシュは図書館へと戻り、英二の手紙を手に安らかな表情で眠りにつくのだった。

アッシュ、君の無事な姿が見られないから僕は不安でたまらない。君は言ったね、俺たちは住む世界が違うと。でも本当にそうなのかな?僕たちは肌の色も目の色も生まれた国もすべて違う。でも僕たちは友達だ。それで十分なんじゃないのかい?僕はアメリカに来て本当に良かったと思っている。いろんな人に会えた。そして何より君という人に会えた。君は何度も僕に聞いた。俺が恐ろしいか、と。でも僕は君のことを恐ろしいと思ったことは一度もないんだ。それどころか、君は僕よりずっと傷ついてる。そんな気がして仕方なかった。おかしいだろ?君の方が僕よりずっと頭もいいし、身体も大きく力も強い。それなのに僕は、君を守らなければ、とずっと思っていた。僕は何から君を守りたかったんだろう。
君は小説に出てくるヒョウの話をしてくれたね。そのヒョウは自分が戻れないことを知っていたに違いないと。僕は答えた。君はヒョウじゃない。運命は変えることができるんだ。君はひとりじゃない。僕が側にいる。僕の魂はいつも君とともにある。
My soul is always with you.
さよならアメリカ、さよならニューヨーク。でも君にさよならは言わないよ、アッシュ。僕らはきっと会える。どんなに遠く離れていても、君は僕の最高の友達だ。

感想

2クールに渡って続いてきたバナナフィッシュも最終回。最後は10分延長のスペシャル版でした。悲しい結末でした。英二の手紙には運命は変えることができると書かれているのに、アッシュはギャングの中でしか生きることしかできないんだと世界から告げられているような最期でした。しかしながらアッシュの心の中には英二がずっとそばにいることに嘘はありません。アッシュの安らかな顔を見れば、マフィアの殺し合いの中で苦痛に顔を歪めて殺されていくよりも彼は幸せだったんだろうなと思わずにはいれません。

この結末は作者がアッシュは殺人者であることに変わりはないので、のうのうと生きのびていてはいけないという信念のもとに描かれたらしいです。最後はラオも息絶えるし、誰一人として望むような結果になった人はいません(マックスとジェシカは幸せかもしれない)。そういう悲劇的な物語をコミカルなテイストを挟みつつ暗くなりすぎずに書き上げた作者の構成力の高さに改めて感嘆します。

余談ですが、途中ドリルを突っ込まれても生きているフォックスや二発撃たれても動き回るゴルツィネ、肩をやられても腕一本でシンを支えるアッシュたちの驚異的な能力に、これは超人バトルアニメかなんかかと思ってしまいました。特にフォックスなんか直前まで『ゾンビランドサガ』をやってたのでゾンビィが出てきたのかと。

舞台を現代に変えて『BANANA FISH』を作るという試みはどうだったんでしょうかね。確かに今の世界情勢とマッチしていてすごくリアリティーを感じさせるものではあったのですが、今はスマホなどの有用なデバイスが多数存在しているので、各エピソードで少し違和感を感じるところがなかったわけではありません。でも成功と言っていいんじゃないでしょうか。原作を知っている人も差異を楽しめるのも良かったと思います


石塚運昇氏に感謝を込めて ー

OPの最後にこのカットが入った時点で感動してしまいました。途中で訃報が入り、ゴルツィネ役はどうなるかと心配しましたが最後まで演じられた石塚運昇さんのプロとしての矜持に脱帽するのみです。謹んでご冥福をお祈りいたします。