画像クリックでカテゴリーに移動します

f:id:mochirixi:20181004170142j:plain f:id:mochirixi:20181217152739j:plain f:id:mochirixi:20180920170704j:plain f:id:mochirixi:20180920170713j:plain f:id:mochirixi:20180920170646j:plain

アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』12話(最終回)感想 - 人々の願いが未来を変えていく

2018秋アニメ『RErideD 刻越えのデリダ』第12話「総ては在るべき場所へ」感想です。

前回あらすじ
マージュが向かった『静かな場所』、エッフェルズバーグ電波望遠鏡。研究施設で装置を完成させたマージュは、自分でタイムライドをしようとしているに違いない。だが、タイムライドには大きな代償が伴う。しかも、DZ掃討のため、電波望遠鏡がある場所はもうすぐ大規模空爆が行われるという。危機にさらされたマージュを救うため、デリダたちは、カシエルから譲り受けたDZジャマ-を携え、荒野を埋め尽くすDZの群れを突破する。

第12話あらすじ




©RErideD partners

エッフェルズバーグ電波望遠鏡へと辿り着いたデリダは遂に塔の内部に足を踏み入れる。そこにあったのはマージュとネイサンの家を完全再現した部屋だった。トラウト理論では記憶が鮮明なほど時間跳躍しやすくなるためマージュがカシエルに頼んで拵えたものだった。2階でデリダはマージュと再会する。マージュは一糸纏わぬ姿で時間跳躍装置内で眠りについていた。

デリダは側にあったビデオレターを再生する。それはマージュが過去改変に成功して記憶改竄が起こったときにマージュに何があったかを伝えるためのものだった。そのビデオレターでデリダは自分の力で時間跳躍を行なっていたのではなく、マージュがデリダの冷凍睡眠中に残した懐中時計に仕組まれたチップへ時間跳躍装置からの遠隔作用によって引き起こされていた。そして記憶の改竄は全てマージュに押し付ける形になっていた。

マージュが目を覚ましたものの、デリダの度重なる時間跳躍によりマージュの記憶は失われていた。そしてデリダはマージュの呟く言葉で気付く。マージュの誕生日に、なぜネイサンの研究を手伝ってくれないのかとマージュに尋ねられたときが特異点だったのだと。

デリダは最後の跳躍を行う。様々な経験を通して、トラウト理論や時間跳躍に対して肯定的になったデリダはマージュに研究に協力すると告げるのだった。この変化の結果マージュは夜な夜な実験をすることもなくパッチファイルをネイサンに手渡し、アンドレイが逮捕されるという未来へと向かっていく。

そしてアンジュはデリダとネイサンは実は10年前に死んでいたと告げる。それをマージュが書き換えていた。そしてアンジュはデリダが死ななかった世界のマージュだった。

マージュ「未来も過去も一つではない。川の流れのように幾筋にも別れて海へ向かう。どの川を選び、どの海へ流れ着くか、人は強く願うことでそれを選び取ることができるわ。何を為すかではなく何を願うか未来はいつでもその先にある。

そして、戦争がなくなり平和になった世界でマージュとデリダ、ヴィドーやマユカ、グラハムもみんな幸せに暮らせるようになった。

感想

最初はちょっとやばそうだぞと思ったんです。というのもマージュがビデオレターを残しているところで本当に過去改変が起こればそのビデオレターも消えるか書き換わるでしょうからほぼ意味のない行為です。実際にユーリィの写真も置き換わっていますし、デリダもメモを残してメモが消えたかどうかを改変されたかどうかのチェックにしていました。そして記憶の改変が起こるっていうのを記憶を燃料にしてと比喩したのは分かるのですが、実際にマージュが記憶を失ってるというのは、ちょっと変な気がします。記憶が書き換わるのであれば分かるのですが。

ただ時間跳躍始めてからは良かったです。ドナに科学の進歩の罪について問われたデリダが、それでも世界をより良くするために進み続けると言った第11話が伏線になっていて、マージュにトラウト理論を否定した1話の地点が特異点だったという流れは、とても美しい。本筋じゃない思われていたアンゼリカとドナのエピソードがここに来て一気に存在感を増していて、1話から最終回まで線で繋がったような印象です。

さらに、デリダとネイサンも実は死んでたというサプライズ展開。確かに1話を見返すとアンジュが現れた後にデリダが穴に落下してコールドスリープになっています。この冷凍睡眠はガバガバすぎると話題にもなったし、私も馬鹿にしてたのですが、未来のマージュが10年前の記憶を鮮明に保持させるためにデリダが冷凍睡眠に至るように過去改変したとすれば納得できます。(ただ過去改変は一回限りという制約があるので、何回も挑戦できないのだが。この制約は全く必要なかったと思う。)

デリダの記憶が保持されていることにも説明がつけられていました。ただ最後のエピローグ的なところでマージュも過去改変のことを知っている(ナレーションに参加している)のは違和感。マージュは時間跳躍していた本人だからその記憶は書き換わるはず。つまりデリダだけが知っている状態(ただ改変後の未来では時間跳躍はまだ実用化していないのでマージュの記憶は失われているのかもしれない)。またアンジュが違う世界線のマージュというのもよく分からない。このアニメの時間の流れは基本は一本道だと思っていたのですが、違う世界線を出したら、いくら過去改変しても世界線が分岐するだけで、世界を救うというのがただの自己満足にしかならないでしょう。

もう少し設定をしっかり確固なものにして、サブシナリオ的な部分をギャグにならないようにして、キャラクターを今風にすれば、もっと良いアニメになったと思うのですが残念です。ツッコミどころも多くてメインストーリー以外がガバガバなアニメでしたが、デリダがやりたかったことは伝わってきました。タイムリープを通して人間の可能性と求めるものを願い行動することの大切さを語りたかったんだと思います。これは今期アニメの『あかねさす少女』にも共通するテーマです。

世界の有り様は自分の行動の帰結。その覚悟をしてはじめて、人は自由になれる。私は自由になると決めた。