かおすもにゅめんたむ

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アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』22話感想 - アッシュとシンの協力関係に綻びが…

2018夏アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』第22話「死の床に横たわりて As I Lay Dying」感想です。サブタイトルはウィリアム・フォークナーの小説です。

前回あらすじ
ゴルツィネ・月龍から逃れることに成功したアッシュ達の元へ傷だらけのシンが戻ってきた。アッシュとケインは、月龍に捕まってしまったシンの仲間たちを助ける作戦を立てる。一方、月龍はラオや捕虜たちを前に何か企んでいるようで…。

第22話あらすじ


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

人質となったマックスはフォックスらに国立精神衛生センターに連れていかれることに。アッシュはフォックスに手を貸さないかと持ちかけられるが、もちろん拒絶。激怒したフォックスはゴルツィネの秘密を聞き出そうとアッシュを拷問する。しかしフォックスが席を外した隙に、フォックスが投げ捨てた煙草の残り火でアッシュは自分を縛っている縄を切断。同時に英二とシンたちが突入し、アジトから脱出する。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

フォックスの暴行に過去を思い出し震えが止まらないアッシュを英二は優しく抱き寄せる。ラオたちと合流したシンだったが、部下を見捨てアッシュを助けたシンにラオの苛立ちはピークに達する。シンは仲間を守るためにアッシュの庇護につくべきだと訴えるのに対して、ラオはボスはシンでありアッシュではないとそれを突っぱねる。


© 吉田秋生小学館/Project BANANA FISH

ラオは月龍に英二の殺害という任務の反故を申し出る。月龍はそれを許諾するが、英二に対する憎しみは募りばかりだった。月龍は更にチャイニーズの部下2人に英二の殺害を命じるが、ブランカは英二を殺すべきではないと月龍の元を辞する。自白剤を使用されたマックスから聞き出したフォックスの手下が貸金庫を訪れ、財団と政府高官との裏の繋がりを暴く資料を回収する前に、間一髪、アッシュはブランカと変装し、資料を回収する。

アッシュは工事中の国立精神衛生センターへの襲撃計画を練っていた。英二にはジェシカと一緒にニューズウィークの保護を受けるように告げ、英二もそれを了承する。アッシュに日本に来て銃を持たない人生をやり直してほしいと哀願する英二にアッシュは日本語を学ぶ。そのとき、チャイニーズの手下2人が英二に向けて発砲。英二はアッシュを庇い負傷、アッシュは傷を負うも2人を射殺するのだった。

英二「アッシュ…無事だったんだ…良かった…

感想

なんとも先が気になる展開です。英二が日本語で「さようなら」を教えた直後に銃撃されるって、まるでアッシュに向けて「さようなら」を言ったようにも思えるシーンでした。自分が撃たれてもアッシュの無事を真っ先に確認する英二は、底なしの優しさを持った彼らしい台詞です。そしてアッシュも今までの、相手を殺すときの冷静な、それでいて自分自身を憎むような表情から、今回は英二が撃たれたことよって激昂し、鬼気迫る表情で死体に何発も銃弾を浴びせていました。

最初のアッシュにケインが触れたときは手を払いのけたのに対して、英二に対してアッシュから凭れかかるように身体を預けたのと同様に、アッシュにとっての英二の大きさが強く表現されたシーンでした。言い方が悪いですが、もしこれが撃たれたのが英二でなかったら逃げた手下をわざわざ追いかけることはアッシュはしなかったと思います。今までのアッシュの殺人行為は不可抗力的なものでしたが、他人を憎しみのみで始末するというのは、アニメ中においてはこれが初めてではないでしょうか。2人の絆の強さを感じずにはいられません。今回はアッシュが英二を助けるのではなく、英二がアッシュを助ける場面が多く、2人の対等な関係というのがより際立っていた気がします。

月龍の去るブランカにアッシュたちの場所を告げる場面も印象的です。あれだけ英二やアッシュを憎んでいたのだから告げなくてもいいのですが、月龍なりの矜持というか、彼のプライドがそうさせたのかもしれません。そして、プライドの強さが一番出ているのはラオでしょう。シンはリアリストで選択は合理的なんですが、そういう論理で割り切れないものも誰しも持っていて、2人の対立は善悪では語れません。

ただ煙草の不始末の火で縄を焼き切るってのは流石になあ。これ原作だとかなりボカして書いてると思うんですが、ここまではっきり描写されると粗になって見えてしまうかもしれません。