かおすもにゅめんたむ

独自な視点でアニメ・声優・ゲーム・アイドルなどを考察するブログ

画像クリックでカテゴリーに移動します

f:id:mochirixi:20181004170142j:plain f:id:mochirixi:20180920170704j:plain f:id:mochirixi:20180920170713j:plain f:id:mochirixi:20180920170646j:plain

アニメ『プラネット・ウィズ』第12話(最終話)感想 - 楽園の民とはなんだったのか?

2018夏アニメ『プラネット・ウィズ』第12話(最終回)「見ろ、宇宙は祝福に満ちている」感想です。

前回あらすじ
封印派と穏健派の戦いから5年後の地球。宇宙政府とネビュラは共同戦線を引き、月の裏側で眠りについている龍を楽園の民の元へと戻す作戦を立てていた。宗矢は地球での5年間を胸に、ネビュラ政府、元グランドパラディンの面々とともに、龍を迎え撃つ。最後の戦いの火蓋は切られた。

最終話あらすじ

龍(アズラバラクラ)との最終決戦に突入したネビュラ。ネビュラの作戦は、テレパス部隊を後退させて落とし穴がある座標へと龍を誘うことだった。その落とし穴は時空追放刑を受けた龍が月の裏側に来たときの穴だった。龍が十分、落とし穴に接近したのを確認し作戦の第二フェーズに移行する。テレパス部隊は散開し、大多数の着ぐるみ族宇宙船部隊が龍の側面から落とし穴に押し込んでいく。落とし穴の位置はテレパス部隊のジャミングにより龍が察知できないようになっていた。

追い詰められた龍は宗矢に幻覚を見せる。それは楽しかったシリウスでの日々を破壊する龍が襲撃して来た日の映像だった。シリウスのすべてが壊滅した後で、龍は宗矢に話しかける。

龍「私を憎め、黒井宗矢!お前の故郷を、愛する者たちを、幸福を!お前のすべてを破壊した私を憎め!悪を憎む孤独なる者。お前こそ私の正義の後継者に相応しい!さあ悪に成り果てた私を滅ぼし、正義を執行しろ!

龍の精神的陽動にも宗矢は屈しない。

子供宗矢「俺がお前の後継者…
大人宗矢「悪いけど…俺もうネビュラになるって決まってっから!

テラキャットゲタハンマーで龍を亜空間に押し込んだものの、亜空間からの脱出に力を使い切った元グランドパラディンの面々は遅れてしまう。一度は穴から脱出した宗矢だったが、地球人を助けるためにもう一度亜空間に入り込み、龍に一撃を食らわせ龍の追撃を阻止する。グランドパラディンの脱出には成功したものの、宗矢たちは亜空間に閉じ込められてしまった。

亜空間の中は時空嵐に満ち数分で命尽きてしまうような場所だった。宗矢は龍の口から体内に入り込む。龍の内部で見つけたのは街のようなものだった。その中心部でアズラバラクラの本体に出会う。

宗矢「お前に言いたいことがあって俺たちはここまで来た。夢を見せてくれてありがとう。俺の故郷はちゃんとここにあるって確認できた。幸せだったことを俺は忘れない。そして憎しみだけを忘れる。俺はあんたを許すよ。
銀子「はじめまして。私はリエルのものです。これは決してあなたがシリウスにしたことを賞賛する言葉ではありません。ですが、リエルの民は確かにあなたに救われました。ありがとうございました!…言えた…言えた…!言えた…!長かった…長かった…!これを言うために僕は…!ぼくは…!
先生「全ての物事に側面がある。愛を持って視点を変えれば、見ろ!宇宙は祝福に満ちている!龍よ、私は証明したぞ!

アズラバラクラは隆の夢を見ていた。宗矢は楽園の民による助言の元、宇宙艦隊が侵略に使ったワープゲートから亜空間を脱出する。その宇宙艦隊シリウスだった。宗矢はシリウスの星に降り立つ。

荒れた大地に宗矢が見つけたのは一輪の花だった。死んだと思っていたシリウスは生きていた。そこにのぞさんのテレパスで宗矢の場所を探知した仲間たちが助けにきたのだった。

感想

大団円でした。特にリエルの民であった銀子がアズラバラクラにお礼を言うシーンは感動的でした。先生も言っていますし、このブログでも何度も書いてきましたが正義と悪は一義的なものではなく見方によって異なるものです。リエルの民からすればアズラバラクラによって救われたのは事実です。ただアズラバラクラにシリウスを滅ぼされた宗矢の前で感謝を口にするのは、できなかった。銀子のやっと言えたという溢れる想いは、龍と話せたと言うことだけでなく、宗矢に許しをもらったことにも対する感謝でもあったでしょう。

私はこのブログで何度も「プラネットウィズ」は「機動戦士ガンダム」だと言っていましたが、最後の龍を押し戻すシーンは「逆襲のシャア」のアクシズ押し返しを彷彿とさせました。しかし謎のサイキックを使うのではなく、(サイキックがベースにあるが)純粋な力業でやり遂げたところは安易さがなくて良かったです。

さてストーリーは終わったのですが、最後に龍と楽園の民の存在はなんだったのか?と言うのが私の疑問に残りました。龍造寺隆は約50年前に月の裏側で龍が眠りについたときの龍の生まれ変わりのようなものでしょう。隆が砂となって消えたことからもわかります。では楽園の民とはなんでしょうか。第11話で、宗矢が「なんだよ、あいつ…兄ちゃんだったのか」と独り言を言うシーンがあります。ここは楽園の民がアズラバラクラの兄だという解釈が普通の解釈だと思いますが、これは「宗矢の兄ちゃん」という意味とも取れるのではないでしょうか?

「楽園」というのはキリスト教イスラム教的世界観では、天国を意味します。楽園の民は死者の世界の民ではないでしょうか?つまりアズラバラクラを楽園の民の元に帰すと言うのは、さまよった魂を送るということに他なりません。これはアズラバラクラが異次元で闇に飲まれた後に、楽園の民が「アズラバラクラを我々のコミュニティに迎えることができた」と言っていたことからも整合性が付きます。と勝手な考察をしてしまいましたが、真実はそれぞれの心の中にあるものでこれと言った正解はないのでしょう。

「好きな角度で見ればいい。この物語は。」