かおすもにゅめんたむ

独自な視点でアニメ・声優・ゲーム・アイドルなどを考察するブログ

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アニメ『音楽少女』11話感想 - 「羽織ちゃん、アイドルなめないでよ」

2018夏アニメ『音楽少女』11話「最高のアイドル」感想です。

前回あらすじ

沙々芽の相棒でもあるザリガニのヴァルが水槽から脱走してしまった。ヴァルを探しに外を歩いていると、ある少女が「カニまる」と呼んでいる現場に出会う。それはヴァルであったが、少女に対し、沙々芽はヴァルとの最初の出会いは4ビートだったと語り始める。
脚本:笹野恵 / コンテ:中山岳洋 / 演出:佐々木純人 / 作画監督:齊藤香織、伊勢弘昌、森本浩文、寿門堂 / 美術監督:田尻健一

第10話あらすじ

遊園地ハッピーランドにエンゼルデビルコースターをリポートするためにやってきた音楽少女。恐怖のあまりコースターに乗れなかった桐ははなこと休んでいた。桐は音楽少女を辞めると言った羽織ちゃんが話を聞いてくれず何を考えているのか分からないことに悲しみ涙を流す。

コースターのレポートが終わるとファンにもみくちゃにされる音楽少女だったが、スマホのカメラを向けられた羽織は恐怖感に顔を歪ませる。池橋Pが入ってその場を切り抜けるが、ロケバスに戻ると羽織がいなくなっていた。はなこは探しに行くというメンバーを制し、一人で探しにいく。

羽織はひとり観覧車に乗っていた。はなこ(ドリィ)から大量のメッセージが来ており、そこに書かれていた「大丈夫?」という言葉に涙が出てくる。
羽織「真っ青。どこまでも広くって面白くともなんともない、ただの空っぽな空間。…わたしみたい

はなこは「消えそうだよ」という羽織(チョリガンナ)からのメールに心配になり電話をかける。出たのは羽織の声だった。チョリガンナの正体が分かったはなこは羽織の乗っている観覧車に駆け込み、羽織に抱きつく。
はなこ「やだ…だって離れたら、羽織ちゃん、消えちゃうんでしょ…

はなこは自分がドリィだということを明かし、羽織ちゃんに今まで助けられてきたことを告げる。観覧車が頂点に達しかけたそのとき、ゲリラ雷雨が発生。観覧車が停電のため停止してしまう。心配になったメンバーは羽織を探すが、桐は足を滑らせて転んでしまう。その様子を見ていた羽織はメンバーに感謝し、そしてはなこに桐が全力でアイドルできる様に筋トレをしていることなどを告げられると、今までの自分の行動を悔いるのだった。
羽織「ガッカリされるのは私の方…一生懸命な桐ちゃんを見て私はショックだった。フォローしてくれたみんなに、ありがとうって、言えなかった…やっと人気が出てきてメロフェスもQ-Nationも気合を入れなきゃってときなのに…心のどこかで、ぜんぶ…全部壊れちゃえって…!どうしよう、はなこ…こんなの、こんな気持ち、音楽少女失格だよ…!

はなこは羽織の手を取り、poppin‘ rainを歌う。それに重ねて羽織も歌う。その声は元の羽織に戻っていた。
はなこ「羽織ちゃん、アイドルなめないでよ
羽織「なめてるのはどっちよ…相変わらずド下手な歌ね…。

観覧車から降りるとメンバーが待っていた。羽織をみんなで受け入れる。そこにもう蟠りはなかった。

感想

良かったです。タイトルにも書きましたが「羽織ちゃん、アイドルなめないでよ」のところが印象的です。2話で羽織がはなこに言った「アイドルなめんな」を反転させているというテクニックもそうですが、ともすれば当てつけになりがちなセリフを、冗談っぽくそれでも真剣に言える深川芹亜さんの演技が素晴らしかったです。

前回の感想で、説得に応じて音楽少女に戻る場合は、音痴のはなこという設定が活かされるのではと予想していましたが、直接的にはあまり関係はなかったです。むしろチョリガンナとドリィの伏線が引き金になっていました。一応最後の一押しは歌だったので、まあそれは半分だけ正解だったんですかね。

poppin rainの歌詞をみると

きっとみんな言うの 人生ほろ苦め ほんのちょっと疲れちゃうよ
空模様みたいに他人事でしょう 今日もアンニュイね
イジワルな神様が答えを隠して レシピどおりにいかないよ
やっぱ笑顔がいいじゃん!とにかく笑っちゃおう 太陽の代わりに きっと君も知ってるでしょう?シアワセはつかむもの
ちょっと泣いてもいいじゃん! 涙も明日のスパイスに変わるよ Anyday... ココロ 晴れわたるように 今をつないでいくよ cookin'

となっていますが、サビ前は雷雨で真っ暗だったのと、サビでは一転して青空になった作中の天気に一致しています。この曲自体は、第5話で羽織がカレーを作った時の曲なんですが、11話ともリンクするように作詞された(もしくは曲にリンクするようにアニメを作った)のは明らかでしょう。

はなこに説得される前は青空のことを空っぽというネガティブなイメージで捉えていたのが、アイドルを続ける決心をした後はポジティブなイメージに変化しています。羽織は、欠点もある自分を受け入れたとみなすこともできるでしょう。羽織は同じ青空ですが、それの捉え方が変わったために自分に折り合いがつけられたということを暗示しているものだと思います。

さて今度ははなこが音楽少女のサポートを続ける危機に陥ったわけですが、これはすぐに解決しました。最終話に向けて必要のないエピソードだと思いますのでバッサリいくのは英断だと思います。そしていよいよ野外フェス。音楽少女は1万人集めることができるのでしょうか?