かおすもにゅめんたむ

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アニメ『BANANA FISH』11話感想 - アッシュの表情に覗くアンビバレンツ

2018夏アニメ『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』第11話「美しく呪われし者 The Beautiful and Damned」感想です。「美しく呪われし者」はフィッツジェラルドの小説です。

あらすじ

ゴルツィネ邸から逃走したアッシュ達。屋敷を燃やされ、アッシュに逃げられたゴルツィネは怒りを露わにする。アジトに戻ってきたアッシュは英二との穏やかな時間を過ごしながらも、次の行動に出るのだった。
脚本:瀬古浩司 / 絵コンテ:梅本唯 / 演出:宇田鋼之介 / 作画監督:高田陽介、松岡秀明 / 総作画監督:山田歩

第11話あらすじ詳細

ゴルツィネの屋敷がアッシュにより焼失させられ、マスコミにも注目されゴルツィネはオーサーに対して怒りを露わにする。一方、アッシュは以前のギャングの仲間と合流する。ギャングの仲間はアッシュが英二を許していることに驚き、英二はギャングの仲間たちのボスであるアッシュに対する尊敬や畏怖の念に感銘を受ける。しかし同時に英二は素のアッシュの姿との差も感じるのだった。


アッシュはオーサーとその背後にいるコルシカマフィアを潰すため情報収集を指示する。残った英二はアッシュと日本料理をつまみながら、アッシュの子供の頃のカボチャ嫌いになるエピソードを聴く。思わず笑ってしまう英二だったが、そのあと銃を物色している様子との落差に不安を感じる。
英二(僕はとても戸惑ってるよ、アッシュ。血と硝煙の匂いに塗れ容赦なく敵を殺す君と、カボチャ嫌いをからかわれて本気で拗ねている君と、一体どっちが本当の君なんだろう…それとも、それらは矛盾することなく同時に君の中に存在するのか…僕はときどきとても不安になる…

アッシュは悪夢にうなされていた。自分は何人もの人を手にかけて来たギャングのボスなのにそれを忘れようとしてしまったこと、ショーターを自分の手にかけてしまったことに対する自責が、時間が経ってさらに強く感じられた。英二はそんなアッシュを優しく励ます。
英二「これだけは忘れないで。世界中が君の敵に回っても、僕は君の味方だってことを。

アッシュはマックスに再会。ゴルツィネが警察を抱き込んでアッシュの居場所を探しているため、マックスにマンションを代わりに買って欲しいと言う。その資金源はタックスヘイブンにあるゴルツィネのブール金9000万ドルを、アッシュの口座に移動させたものだった。さらにゴルツィネの会社に偽の売り注文を大量に発注し、株価を大暴落させた。それはアッシュがゴルツィネに遊ばれているときに、ゴルツィネのPCにスパイウェアを仕込んだ結果可能になったものだった。ゴルツィネはこのせいで米国を後にする。そしてオーサーに最後のチャンスを与える。アッシュはコルシカマフィアを次々に殺していった。

感想

今回の印象的なシーンは、マフィアのボスであるアッシュが、極東の戦うことも知らない一青年に涙を流して凭れかかるところです。ここは原作ではアッシュが今だけはそばにいてくれと言うのに対して、英二が「ずっとだ」というコマがあるのですが、アニメではカットされていました。ここは難しいですが、弱みを見せるアッシュがそれでも強がっているところに対して、無言で答える英二というのも私は有りだと思います。

ここで英二が「ずっとだ」と答えるのは英二とアッシュの関係性では英二の方がかなり上にあるような感じがします。2人は対等であり、英二は何も言わないことでアッシュのマフィアのボスとしての矜持を保たせたという考え方もできなくはないでしょうし、私はそちらの方が2人の関係性にあっている気がします。

英二は豊かな表情を今まで何度か見せてくれましたが、アッシュがここまで喜怒哀楽の激しい回は初めてだったのではないでしょうか。2人がもし日本で出会っていたら、危ないこともなく信頼しあえる親友になっていたと思うと…と言おうとしたら伊部さんに言われてしまいました。丁寧なアニメだから感想を全部言われちゃうな…

タックスヘイブン*1という近年話題になった単語が出てきて現代を舞台にしたリアリティーが(偶然?)上がっていました。

*1:税金が著しく軽減、ないしは完全に免除される国や地域のこと