かおすもにゅめんたむ

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仮面ライダービルドはなぜ失敗したのか?エボルトが強すぎる

タイトルには失敗したと書きましたが、実際は失敗はしていません。商業的には他作品と比べて大成功とも言えませんが、決して悪いというようなものではなく、非常に高い成績を保っていると言えます。

視聴率的には、『仮面ライダービルド』から放送時間が変更されている影響もあってか、前作と比較した場合にはやや下がっているという印象です(前作『仮面ライダーエグゼイド』平均視聴率3.9%、『仮面ライダービルド』47話までの平均視聴率3.3%)

仮面ライダーエグゼイド>
第01話…5.3%
第02話…4.6%
第03話…4.5%
第04話…4.0%
第05話…4.0%
第06話…2.9%
第07話…4.3%
第08話…3.8%
第09話…4.3%
第10話…4.1%
第11話…3.8%
第12話…4.0%
第13話…3.5%
第14話…3.6%
第15話…4.0%
第16話…4.4%
第17話…4.5%
第18話…4.1%
第19話…4.3%
第20話…4.8%
第21話…4.7%
第22話…4.6%
第23話…3.9%
第24話…3.2%
第25話…3.5%
第26話…3.1%
第27話…3.5%
第28話…3.6%
第29話…3.7%
第30話…3.8%
第31話…3.4%
第32話…3.8%
第33話…4.2%
第34話…4.1%
第35話…4.4%
第36話…4.2%
第37話…4.1%
第38話…4.3%
第39話…2.7%
第40話…3.7%
第41話…4.1%
第42話…3.5%
第43話…3.8%
第44話…3.2%
第45話…3.8%
仮面ライダーエグゼイド  平均3.949%>

仮面ライダービルド> ※5話からは9時台に時間変更
第01話…4.7%
第02話…4.3%
第03話…4.6%
第04話…4.1%
第05話…3.5%
第06話…2.6%
第07話…3.1%
第08話…3.5%
第09話…4.2%
第10話…3.5%
第11話…4.1%
第12話…3.2%
第13話…3.2%
第14話…3.2%
第15話…3.0%
第16話…4.0%
第17話…3.3%
第18話…2.7%
第19話…2.8%
第20話…3.1%
第21話…3.5%
第22話…3.4%
第23話…3.8%
第24話…4.4%
第25話…3.3%
第26話…4.5%
第27話…3.5%
第28話…3.3%
第29話…2.4%
第30話…2.7%
第31話…3.3%
第32話…2.5%
第33話…2.8%
第34話…3.0%
第35話…2.9%
第36話…2.5%
第37話…2.3%
第38話…2.6%
第39話…2.5%
第40話…2.5%
第41話…3.4%
第42話…3.1%
第43話…2.9%
第44話…2.5%
第45話…2.3%
第46話…2.8%
第47話…2.9%

特撮視聴率補完様より引用

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エグゼイドとビルドの視聴率比較

視聴率はやや苦戦していますが、本来のターゲット層からはある程度の支持を受けられており、作品として失敗であるとは言えません。しかしながら、現在の特撮ファンからの評価はあまり芳しいものではありません。

初期はこの番組を高く評価する声も多く聞かれましたが、現在は「どうしてこうなった…」というような目で見られてしまっている気がします。もちろん私の主観でしかないので、間違っている可能性は大いにありますが…

仮面ライダービルド』は来週最終回を迎えますが、この機会になぜ評価が下がってしまったのかを考えたいと思います。


仮面ライダービルド 最終話 予告 Kamen Rider Build Ep Final Preview

なぜ終盤の評価が低くなったのか

仮面ライダービルド』は大きくかいつまんで話すならば、天才物理学者である主人公桐生戦兎が、地球外生命体エボルトの野望を阻止すべく、エボルトに挑んでいくストーリーです。

もっともエボルトという存在が全ての裏で暗躍していたということが明かされるのは、中盤以降となっており、序盤は記憶喪失である自らの秘密を探る誕生編、中盤は3つに分断された日本の主権を握るべく、様々な思惑を巡らせる3勢力に翻弄される戦争編などが展開されました。

そして終盤は全てはエボルトという存在が裏で糸を引いていたということが明かされ、エボルトを倒すということが大きな目標になっていきます。このキャラクターはその本性を表すまでは非常に魅力的な悪役であり、間違いなく『仮面ライダービルド』を面白くしてくれている大きな要因の一つでした。

しかし終盤、エボルトという存在が登場した後、『仮面ライダービルド』の評価が非常に下がることになったように感じます。

エボルトの何が問題だったのか

特撮番組の基本フォーマットは1エピソードにつき、1体の怪人が登場し、それを1つのエピソードのうちに撃退するというものです。近年の仮面ライダーはこのフォーマットを序盤は基本的には遵守していますが、終盤に行くに連れて、守れなくなっていきます。終盤ともなると予算が尽きており、新しい怪人を登場させることが難しくなるようです。『仮面ライダービルド』は前作より予算が削減されているという話であり、この傾向が前作よりも顕著でした。

そこでどのように対処するのかと言えば、同じ敵と戦う展開を何度も繰り返します。『仮面ライダービルド』でもエボルトの登場以降は常に仮面ライダーエボルというエボルトが変身するラスボスが主人公たちの前に立ちはだかりました。

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前作『仮面ライダーエグゼイド』においても基本的には同じように仮面ライダークロノスというラスボスと戦う展開が多く見られましたが、パワーバランスとしては大きく異なっていました。

前作では主人公の最終フォーム*1が圧倒的に強かったのに対して、今作ではほとんど活躍しません。率直に言ってジーニアスフォームはあまりにも弱い弱すぎる。
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というのもエボルトがあまりに強すぎる万能の存在として描かれてしまっており、最終フォームでもまったく勝機を見いだせません。何度も同じ相手と戦う展開を繰り返し、ほとんどは主人公側が敗走するという展開が多く繰り返されます。あまりに爽快感がありませんし、主人公側の対抗策を尽く看破していくラスボスの姿に、全てがこのラスボスの掌の上で転がされている印象しか持てないのです。
エボルト自体に魅力があればよかったのですが、正体を現した後は小物感しかないのに、ご都合主義的に強いという印象になってしまったのが大きな問題でした。

まとめ

終盤のストーリーにおける問題はエボルトというラスボスの使い方が一番大きかったとは思いますが、それ以外にも脚本が出来上がりが遅く、アクションのプランを立てる時間がないことや、キャラクターの性格が大幅に変更されるなどの問題も生じており、序盤はともかく終盤はかなり厳しい評価にならざるを得ない面が確かにあるかと思います。

しかしながら、私自身はそこまで批判的な目で見ているというわけではありません。現在はあまり評価されていなくとも、後年評価されるというパターンも考えられなくはありません。それにまだ結末が明らかにされてはいませんので、そこで評価が覆る可能性もゼロではないでしょう。

仮面ライダービルド』の1年に渡る物語にどのような決着がつくのかわかりませんが、1年という長丁場を戦ってきた役者陣と制作スタッフには素直に労いと感謝の言葉を贈りたいと思います。

*1:ロボットアニメで言えば後継機にあたるような販促の切り札的存在