かおすもにゅめんたむ

独自な視点でアニメ・声優・ゲーム・アイドルなどを考察するブログ

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ひそねとまそたん Dパイ条件、巫女、楔女の考察

2018年春アニメの『ひそねとまそたん』が話題になっています。舞台は航空自衛隊岐阜基地で、そこに配属された甘粕ひそねが主人公です。そこで、彼女はドラゴンが戦闘機に偽装して自衛隊活動を行っているという国家機密級の変態飛翔生体 (OTF) のパイロット(Dパイ)に選ばれる。ひそねを筆頭としたDパイ達とまそたんと名付けられたドラゴンの成長物語です。

さて、その『ひそねとまそたん』作中では、Dパイになれる条件があるというのが仄めかされています。現在(第4話終了時)は、その条件について詳しくは明らかになっていませんので考察してみたいと思います

ひそねとまそたんの感想はこちらから。

処女しかDパイになれない?

まずネット上でも一番可能性が高いとされているのが、処女しかDパイになれないのではないかという説です。

まずその仄めかしがあったのは2話の終盤で、曽々田と小此木の会話です。

曽々田「OTFの間名を読むとはやはり彼女こそ選ばれし巫女。」

巫女というのは元来は神託を受けて他の者に伝えたり、口寄せをする存在であったことからシャーマンとしての枠割を持っていた。したがって穢れがない女性が適切とされ、巫女は処女でなければならないという説が存在している。

ひそまその場合も巫女というのは穢れのない女性と捉えることもできるだろうし、それが処女という条件が出てきた理由である。しかしながら、「座摩巫のように七歳頃から勤め結婚後引退する者や、常陸鹿島神宮に勤める物忌、斎女、伊勢神宮の斎王のように終生結婚せずに過ごした巫女も存在した(Wikipediaから引用)」ものの多くの巫女は結婚後も巫女を続けたということだから、これだけでは処女が条件ということにはならない。

しかしながら、3話で前任のDパイである森山さんが以下のようなことを口にしていた。

ひそね「じゃあDパイやめたのって…」
森山「(旦那と子供が?)できちゃったからねー」
(略)
森山「できちゃったなんて嘘。本当はオスカーが乗せてくれなくなっちゃっただけなんですよね。」
柿保「だからって…男に逃げて飛べなくなるんじゃ世話無いわ。」
森山「私が取っちゃったこと、根に持ってます?」

つまり結婚したから、オスカー(まそたん)が乗せてくれなくなったと言っている。その後、できちゃったなんて嘘と否定はしているが、できちゃう前に性交渉をしていれば処女が条件であることは別に否定されない。

とはいえ、そのまま取れば処女であっても乗せてくれなくなったと普通に読めば取れるので、処女は必要条件ではあっても十分条件ではない可能性がある。

共通点が白い恋人とは?

4話の終盤で、黒幕っぽい飯干が曽々田に以下のような発言をしています。

飯干「OTFが少女たちに求めるたった一つの共通点、白い恋人

白い恋人ホワイトチョコレートラングドシャクッキーで挟んだ石屋製菓の北海道お土産の定番お菓子です。この白い恋人という名称の由来は『創業者がスキーを楽しんだ帰りの中、何気なく言った運命的な一言、「白い恋人たちが降ってきたよ。」をお菓子の名前にした』という説明がなされていますが、これは不正確ではないのかなと思います。

白い恋人は1976年に発売されましたが、1968年にフランスのグルノーブルで開催された第10回冬季オリンピックの記録をまとめた『白い恋人たち』というフランス映画があり、これが本当の元ネタだと思います。

白い恋人という言葉自体に処女という意味が含まれているという意見もあるのですが、私はあまり納得ができません。

だいたい条件が処女だけだとしたら、名緒が処女じゃないということになってしまう!それはおかしい!まあDパイ候補生なので処女ではあるという可能性は高いですが。

そこでフランス映画というところに着目すると、ひそまそのEDがフランスの「Le temps de la rentrée」のリメイク(1966年発売)ということに思い当たります。EDの曲は恋愛の歌ですし歌詞中でもamourという単語が頻出しています。EDもこれと何か関係があるのでは?と密かに思っています。

ということで、ここは恋人というのをそのまま解釈して、人間に恋をしていない女性というのが条件なのではということも考えられます。これだと幾島に恋をしている名緒は対象外というのも分かります。
ドラゴンにとって白い(=無垢な)恋人がDパイというところです。

実際は話数が進まないとわかりませんので、とりあえず予想まで。

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白い恋人の意味が明らかに(5/11、5/24)

飯干「考えてもごらんなさい。OTFはパイロットという異物を自らの体内に招き入れ、身体の自由を相手に委ねるのです。これ以上はない屈辱ですよ。」

飯干「だからこそOTFはパイロットに求めるのです。身体の自由を手放す代わりに精神の自由を差し出せと。つまり白い恋人とは心は白、空白を持つ少女のこと。」

曽々田「適性テストでしたかな?自分を好きになれない不完全だと思っている。」

飯干「ええ、OTFの隣にいることで初めて自分のアイデンティティを見出せる。そんな少女であればこそOTFは自らと一体になることを許すのです。」

5話の冒頭で白い恋人精神の空白を持つ少女という意味だという飯干のセリフがありました。これだけでは漠然としすぎていて何を指しているのか不明ですが、その後の曽々田のセリフでは自分を不完全だと思っている少女だと言っています。

ひそねはオブラートに包めない発言で相手を傷付けてしまう、絹番さんは人見知りが過ぎる、日登美さんはノロマで迷惑かけると、自分を好きになれない理由が5話の終盤で語られていました。

結果としてOTFに頼るような形になり、OTFの隣にいることで自分のアイデンティティを見出せている状況にはなっているとは考えられます。

しかし曽々田も行っていたように、絵瑠は自己評価も高そうですし当てはまらなさそうではあります。彼女にも自分を好きになれない理由があるのでしょうか?

次に森山さんの場合を考えると、元々は自分を好きになれなかったのが、恋をして不完全な自分を認められたということなのでしょうか?また名緒の場合も、優秀な母親と比較されるという劣等感を持っているが、未だに正式なパイロットとしては乗せてもらえていません。

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7話で明らかになりました。(5/24)
飯干「白い恋人。自分に自信が持てず、心に漠然とした空白を抱く少女。そんな少女がOTFと共生しているときだけ、自信に存在価値を見出す。自分にはOTFしかいない。依存という精神状態でこそ、OTFと真に繋がり合うことができる。」

柿保「ですが今までのDパイは尽くつまずいてきました。主に」

曽々田「色恋沙汰だね」

飯干「然り」

ということで、恋愛はOTFへの依存度を減少させることからご法度ということが告げられました。やはり他の人に恋愛感情を抱いたことがない女性というのは合っていたということでしょう。

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9話では実際に恋してしまったひそねと絵瑠が、OTFに消化されかけるという事態が起きました。(6/7)

作中では吻合(物事がぴったり合うこと)と表現されています。しかし恋愛がDパイにご法度ということと、OTFが恋をした人を取り込もうとする吻合には少しパラドックスがあるように感じます。

飯干「吻合が起きてしまったのです。変態飛翔生体と深く同期し合っているパイロット側の感情に変化が起こり…それが吻合を引き起こした」
幾嶋「なるほど。であればスーツが溶けたことも理解できます。吻合、すなわち…OTFがあなた方を積極的に消化しようとしたわけですから」

無人島からの脱出(5/18)

最初飛べなかったOTFがなぜ飛べるようになったのかという具体的な説明はなされていませんでしたが、絵瑠が自分を受け入れたことをきっかけで飛び立てるようになりましたので、前話のアイデンティティを見出したというところにつながってきそうです。

またジョアおばさんが重要な要素だという伏線もありました。今まではひそねにジョアを渡していましたが、今回は名緒にジョアを渡していました。最終的には名緒もDパイになるのではないかと個人的に思っているので、ジョアおばさんにジョアを渡されるというのは伏線なのか?またジョアおばさんは戦中時代のDパイだったという可能性もありそうが高そうに思います。

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無人島自体がミタツ様であり、そのミタツ様を臥所まで誘導するのがDパイの役割だと分かりました。

飯干「真の任務、それは74年に1度国の総力を挙げて行われる一大神事。マツリゴトの遂行。変態飛翔生体が扱いを間違えれば甚大な被害を齎す恐ろしいもの。その総元締めとも言うべき存在、それがミタツ様。74年周期でお目覚めになるミタツ様が次の眠りにつかれる場所、臥所まで移動される。ミタツ様が道に迷われないよう導き誘うのが君たち白い恋人の、そして変態飛翔生体の真のお役目。」

そしてジョアおばさん(貞)は、74年前のマツリゴト経験者でした。マツリゴトは3日3晩飛び続ければならないという過酷なものでした。

余談ですが、貞がDパイたちに暖かいのに甘えるなというようなことを言っていましたが、74年前はOTFの外に搭乗してたっぽいですね。翼に立っているシーンがいくつかありました。

マツリゴトの内容(6/22)
飯干「マツリゴトは、まずミタツ様を巫女たちの歌により眠らせることから始まります。その後2つの尾を結ぶしめ縄を断つことで体の上下を逆転させるお寝返り。お寝返りの後、祭事に入る。巫女たちのお御鈴でミタツ様を新たな臥所に安定させる。」

楔女とは?(6/7)

巫女の役割に関しては不明だったのですが、ここで新たに楔女という存在が出てきました。

曽々田「巫女といえば…楔女についてはまだ?」
柿保「はい。今の彼女たちに伝えるのは得策ではないかと」

飯干「思い出しますか?彼女たちは眩しいですね。これからのことを思うと突き刺さるようです。尊いお役目のために日々鈴を鳴らし、舞を踊り続けそして選ばれた1人の少女は…」

楔は「楔を打ち込む」のように仲違いさせるという意味にも使いますが、 楔のみで使われる場合は二つのものを固くつなぎ合わせるものという意味で使われることが多いですし、どっちを指しているのか不明です。

しかし、巫女はDパイが恋愛禁止だと知っていること、棗はそれを知っていながらひそねに恋を自覚させたこと、飯干が吻合が起きたときに計画通りのような表情をしていたこと、飯干は一度大失恋させて恋愛にトラウマを植え付ける作戦を考えていたことなどから、これも織り込み済みでむしろ巫女がきっかけになって絵瑠とひそねの恋愛が自覚されるようになったので、役割はその辺にあり、楔女は二つのもの(OTFとDパイ)を固くつなぎ合わせる存在ではないかと予想しておきます。

ただ意味深な飯干の言い方や、ジョアおばさんの反応から見るに何か生贄のような不穏なものを感じてしまいます。

貞「マツリゴトにはね、生け贄が必要なの」

ということで楔女はやはり生贄でした。(6/22)