かおすもにゅめんたむ

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なぜワンピースはドラゴンボールを超えられないのか?

ジャンプの看板漫画といえば何を思い浮かべるだろうか。30代以降はドラゴンボールが思い浮かぶかもしれない。一方20代より若者はワンピースと答える人が多いのではないだろうか。この記事ではそれぞれのコンテンツの売上高の比較から、ワンピースとドラゴンボールの差異を明らかにしたい。

 

ワンピースとドラゴンボールの売上高

まずはバンダイナムコゲームス第3四半期決算資料から様々なIPの売上高をグラフに表した。

IR・投資家情報 | 株式会社バンダイナムコホールディングス

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グループ全体のIP売上高

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国内トイホビー売上高

今回の発表で最も注目すべきは、ドラゴンボールの圧倒的な売上高だろう。ガンダムシリーズも国内トイホビー部門としては最も高い売上高を誇っているが、国内外全てを含んだ売上高ではドラゴンボールの後塵を拝する結果となっている。

そして、漫画界では頂点を巡ってしのぎを削り合っていると思われるワンピースはドラゴンボールに対して、トリプルスコアの大差をつけられて敗北している。

もちろんワンピースは説明不要のすごい作品だ。単一作家による単巻あたりの発行部数も、トータルでの発行部数も世界ナンバーワンの作品*1である。いっぽうドラゴンボールは世界売上2億7200万部である。

だが、ワンピースはドラゴンボールにはIP別売上高では敵わない。なぜだろうか。

 

ワンピースとドラゴンボールの比較

ONE PIECE』は週刊少年ジャンプ1997年34号から連載開始された尾田栄一郎による漫画作品だ。

私も連載当初から読んでいた作品で、圧倒的な売れるオーラがある作品だと当時から感じていた。本当に少年漫画としては非の打ち所のない作品である。友情、努力、勝利を掲げるジャンプにとってこれほどまでに看板に据えるのに相応しいものが他にあるだろうかという完成度だった。主人公のキャッチーな能力のネーミングや感動を喚起するエピソード、多種多様な登場キャラクターなど本当に魅力あふれる少年漫画の手本だ。

連載当初から高い人気を誇っていたが、爆発的に人気を伸ばしたのは、アニメが始まってからだと思う。アニメによって番宣目的でフジテレビなどがこぞってワンピースをバラエティ番組で取り上げ、普段漫画を読まないような一般層に訴求していった。

一方、『DRAGON BALL』は同じ週刊少年ジャンプ1984年51号から連載が開始された鳥山明による漫画作品だ。

ドラゴンボールはバトル漫画の印象が強いが元々はギャグ漫画として扱われていた。バトル漫画に移行してから人気が鰻登りとなり国民的な漫画の1つとして位置付けられるようになった。ワンピースと同じようにアニメの人気もさることながら、ゲーム人気が高く、シリーズ累計販売本数は4500万本を超え、「世界で最もビデオゲーム化されたコミック」としてギネス世界記録に認定されている。

 

なぜドラゴンボールの方が売れるのか

ここまでの説明ではワンピースとドラゴンボールは拮抗、むしろワンピースの方が上のように思える。そこで2010年からの各コンテンツの売上高推移のグラフを見てほしい。

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ワンピースとドラゴンボールの売上推移

2014年以前はワンピースは確かにドラゴンボールよりも上だったのである。しかしワンピースは売上が横ばいなのに対して、ドラゴンボール右肩上がりで上昇している。これは何が原因なのだろうか。

答えは簡単である。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』だ。

『ドッカンバトル 』は全世界2億ダウンロードを超える化物ゲームである。その売上がドラゴンボールのIP売上を大きく押し上げているのだ。前項でドラゴンボールはゲームとの相性が良いと述べた。

たしかに派手な必殺技、魅力的な沢山のキャラクター、ストーリーの面白さ、キャラクターの変身、戦闘力の数値化などゲームで映える設定が揃っており親和性が高い。

一方ワンピースもテレビゲームはいくつか出されているが、海賊無双以外の売上はそこそこだ。キャラクターの魅力がないと言いたいわけではない。ただドラゴンボールは単純な線描写でシンプルにバトルを描いているのに対して、ワンピースがコマぎっしりに線が詰め込まれた密度が高い

このため前者はゲームにしても原作を違和感なく再現できるが、後者はゲームにすると物足りなく感じる。海賊無双が売れたのは、その漫画の高密度を上手くゲームで再現できたためというのもあるのではないか。

またドラゴンボールのファンの世代はお金を持った少し高い年齢層の人が多い。そのため課金額もワンピースのスマホゲームよりも多くなると考えられる。

 

ワンピースの未来、ドラゴンボールの未来

ワンピースはピーク時からブームは落ち着いているが、これからも漫画の人気は続くだろう。週刊少年ジャンプもワンピースに次ぐ看板漫画が出せない今、ワンピースを辞めさせるわけにはいかないと考えているに違いない。ただスマホゲームを当てない限りは、ドラゴンボールに勝てることはない。現在のコンテンツ力はスマホゲームがとてつもなく大きなウエイトを占めている。

ドラゴンボールは『ドッカンバトル』をベースにさらに売上を伸ばしていくだろう。アニメも定期的に作られているので、ゲームのブームに支えられてアニメも再ヒットするかもしれない。若年層のファンをどんどん取り込んで行けば世代交代が起こって、長年に渡って愛され、儲けられるコンテンツになり得る。原作はいつ読んでも色褪せない魅力を持っているのだから。

*1:4億3000万部。漫画誌初期の漫画があるので世界一の発行部数ではないが単一作家としてはナンバーワンである。