かおすもにゅめんたむ

独自な視点でアニメ・声優・ゲーム・アイドルなどを考察するブログ

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クリエイティブフロンティアの新しい仮想通貨『アニコイン』は成功するか

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まさかこのブログで憎き仮想通貨について書くとは思いませんでした。クリエイティブフロンティアは世界初となるアニメ・コンテンツをつくる暗号通貨アニコイン(Anicoin)を発行するようです。
http://www.cfinc.co.jp/release/ico.html/


■アニコインプロジェクトのビジョン

ICOで、新しいコンテンツ制作、クリエイター支援のしくみを作る。」

日本には、アニメーター、イラストレーター、ゲームクリエイターライトノベル作家など、優れたクリエイターが多数活躍しています。一方、旧来のアニメやゲームの資金調達の方法、「製作委員会方式」では、大型出資企業の力は強く、実際に手を動かすクリエイターや中小企業・ベンチャーである「デベロッパー」「スタジオ」の立場が弱いこと、経済的利益が少ないことが度々問題視されています。

製作委員会方式では、次のような問題が有ります。

・作品の作り手、アニメーターなど現場への利益還元が少ない問題

製作委員会方式で得られた収益は、出資比率によって分配されます。実際に作品をつくる制作会社、デベロッパーは中小企業のため、大きく資金出資する事は珍しく、作品がヒットしても収益が大きく還元されない問題があります。結果的に、制作実費のみの売上となり、アニメーターなど現場クリエイターの待遇が改善されません。

製作委員会方式では、収益がクリエイターに還元され難い環境です。
また、作品の権利は製作委員会に帰属するため、例え監督であっても製作委員会に委任され、雇われている立場となり、作品に強い権限と責任を持てません。これはクリエイターが頑張っても利益と権利を吸い上げられる「クリエイターの小作人化」とも言える状況です。
我々はクリエイティブな世界では、クリエイターこそが作品の源泉であり、報われるべき存在であると考えています。

この状況を非中央集権、中間搾取構造を無くす、ブロックチェーン技術、ICOで打開して行きたいと考えています。
(プレスリリースより)

アニコインをファンが購入することによって資金を調達し、その資金でコンテンツを育てていこうということらしい。その収益の一部でアニコインを自社買い(バーン)し、アニコインの価値を高めることでファンは投資ができるという形になっている。またアニコイン保有者にはイベント参加優先などの特典もあるらしい。詳しくは以下のpdfを見てください。
http://www.cfinc.co.jp/ico/anicoin_ico2018-01-29.pdf

現在のところ適用するコンテンツは
・アイドルコネクト-AsteriskLive-
・インドア With ディーバ

の2つを想定しているそうだ。

前者のアイドルコネクトはスマホゲームで失敗して3ヶ月という短期間でサービス終了になったアイドル育成音ゲーだ。その後、主題歌CDを発売し、さらにPCビジュアルノベルゲーム化が決定しているという何とも諦めの悪いコンテンツである。元々がクリエイティブフロンティアが資金調達をして作ったゲームなのでなかなか諦めきれないのも分かるが、今のアイドルアニメ、アイドルゲームが飽和した時代にアイドル物は、よっぽどIPが強いとかでなければ難しいだろう。
後者のインドア With ディーバはホワイトペーパーによれば

10 代〜20 代を主なターゲットにした「美少⼥⾳楽もの」×「引きこもりセルフプロデュース」×「動画配信者のサクセスストーリー」
アニメ化を想定して企画された新規プロジェクト。
バーチャル YouTuberとしての展開も⾏います。

ということらしい。
これも結局はアイドル物みたいなもんだろう。なぜそこまでアイドルに拘るのか分からないのだが、当たればでかいのは確かである。

さて問題はこのアニコインが成功するかどうかだ。
まず最初にトークンを売らないことには始まらない。アイドルコネクトとこの新規コンテンツに買わせるだけの力があるかどうかは少し疑問である。仮想通貨バブルのときはどんな得体の知れないコインでも売れていたが、バブルが弾けつつある上に、さらに先日のcoin checkの流出騒動から仮想通貨への不信感も蔓延しつつある。オタク向けとも言えるモナコインも2000円近くまで上昇したのが、今では600円だ。またこのような仮想通貨はアニコインが初めてではない。例えばオタクコインやアニメ監督の山本寛が提案するトワイライトコインがある。

そして今回のアニコインはクリエイター保護という理由で作ったとなっているが、もちろんその面もあることを否定をするつもりもないが、結局のところ資金調達が難しくなってきたから考えだした方法だろう。仮想通貨バーチャルyoutuberアイドルと流行りのものを詰めておけみたいな感じが少し個人的に好きになれませんし、何か切羽詰まったものを感じてしまう。
ホワイトペーパーには

・挑戦出来ず、無難な作品が多くなる問題
製作委員会⽅式では、出資企業それぞれが収益を確実に得て、損失を負わないようにするために、無難な⼤衆受けをする作品が多くなってしまいます。必然的にオリジナルアニメーションなど、ゼロから⽴ち上がるプロジェクトには資⾦が集まりにくい傾向にあります。その結果、ユニークな新規作品が作りにくい状況になります。

と書いてあるのですが、そうであればもっとユニークな新規作品をぶち上げればよかったのではないかと思う。まあそれだと資金が集まりにくいからアイドルにバーチャルyoutuberなんでしょうけど結局アニコインのシステムになってもそれでは意味がないのではと感じてしまう。

しかし製作委員会方式自体に反対という意味では私と同じ意見です。中間搾取が多くなってクリエイターに還元できないのは上記で述べられている通りですし、似たようなアニメばかり作られるのもその通りだと思います。しかしこういうシステムは大手が参入しないとなかなか難しい。そして大手は搾取する側なので、よっぽど売れなければこのような仕組みに入ってこないでしょう。私がアニコインを買うかどうかは別にして頑張ってほしいです。