かおすもにゅめんたむ

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ヤマカンが残酷な天使のテーゼ作詞家の及川眠子を批判して炎上

アニメ監督の山本寛ことヤマカンが、新世紀エヴァンゲリオンの主題歌『残酷な天使のテーゼ』の詞は厨二病だと批判して、それに対して作詞家の及川眠子が、Twitterでヤマカンを批判、その後しばらく喧嘩をやり合った。

騒動の経緯

まずヤマカンの最初のブログを引用する。

告白すると、最近「残酷な天使のテーゼ」を聴くたびに、こっ恥ずかしい気分になる。
こんなのが良くアニソンのトップを飾っているものだ。
これ、名曲か??

と始まり、残酷な天使のテーゼは詞が厨二病だと述べる。そして厨二病に対する持論を展開したのちこう締めくくる。

そんなのを「残酷な天使のテーゼ」を聴く度、思う。
もう一度訊くが、これ、名曲か?
厨二病」の吹き溜まりみたいな曲だぜ??

https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/13185720.html

これに対して及川眠子Twitterで反論する。

残酷な天使のテーゼ』やそれに関わったクリエイターに対して嫉妬してるとしか思えないような内容だったわ。厨二病の吹きだまりみたいな楽曲が売れちゃってごめんねー(笑)

https://mobile.twitter.com/oikawaneko/status/1001870053426384898

そしてさらにヤマカンが再反論。これは全文引用したい。

別に「残酷な天使のテーゼ」を駄作だ駄曲だとは書いてない、ただ「そこまで名曲か?」とだけ書いたのに、この見事なリアクション。
痛快である。
残酷な天使のテーゼ」は絶対無二のアニソンの頂点、と認めさせないと気が済まないのだろう。

この曲がまさに「厨二病の吹き溜まり」であったことを証明したようなものだ。
及川超先生ありがとう!!

てか、「売れちゃってごめんねー」は、クリエイターとしてはタブーだと思うの。
俺は批判受けても「『ハルヒ』『らき☆すた』『かんなぎ』と売れちゃっててごめんねー」と言ったことはない。
それを言ったら負けだと思うから。
宮﨑さんが、『千と千尋』邦画一位でアカデミー賞だから、批判してるやつ嫉妬させてごめんねー、とか言い出したら、どう思う?

売れる売れないは所詮水物だから、クリエイターは作品の中身で勝負しなければならない。
このクソバ・・・いやご婦人は、その矜持も欠片もないみたいだ。

同様に「嫉妬」とも普通書かない。
「嫉妬」はクリエイターのモチベーションとして大事な要素だ、というのを僕は富野監督から学んだ。


クリエイターが言っちゃいけない三大タブーみたいなのを平気で冒すこのド根性、さすがである。
「深淵を覗いた者が深淵に覗かれる」、アニメの「厨二病」は、あの時期に確かな全盛を築いたのだ。

これは確かに、こっ恥ずかしい。


いや、書いておいて良かったよ。
この業界の腐った構図が更に明確になった。
アニメ業界の腐敗と「厨二病」との関係が、歴史を辿って理解できそうな気がする。

https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/13187121.html

さらに以下のようにTwitterで煽った。

売れたら大勝利で良かったですね(笑)。
間違ってもう一回売れたらいいですね(笑)。

https://twitter.com/yamacane_0901/status/1001950160623144960

及川眠子の反論。

間違ってもう1回売れちゃいました。『魂のルフラン』で。CDのリリース枚数では『残酷な天使のテーゼ』よりも多いです。
売れたら勝ちです。私らはそんな仕事やってます。

https://twitter.com/oikawaneko/status/1002043447010738176

その後Twitterでしばらく応酬する。

山本寛@売れたら勝ちです
このリアクションこそが「厨二病」の吹き溜まりの確たる証拠だろう。
売れたのを気取ってても余裕のないこの感じ。
#やっぱり女はおかしい

及川眠子 2月21日『ネコイズム及川眠子作品集』発売
そうか。私は「売れたのを気取ってる」と捉えられてんのか。それは反省せなあかんなぁ...(笑)
作詞家という肩書きを付けるからには、売れるために必死こくのが当然だし、結果売れればそれはもうみんなに感謝。だから続けてこられたんだと思ってんだけどね。

山本寛@売れたら勝ちです
同じ『エヴァ』ですね(笑)。
庵野さんに土下座して感謝してくださいな(笑)。

及川眠子 2月21日『ネコイズム及川眠子作品集』発売
こういうやり取りを繰り返してるとまた「エヴァ歌手激怒!」とかってまとめられそうなので、ごめんなさいね、相手にしません。勝手に私やエヴァ楽曲に関わった人たちを非難していてください。そうやって攻撃されることも、売れたことの証しだと私は思ってますので。

山本寛@売れたら勝ちです
売れる売れないなんて言ってないですよ(笑)。
言い出したのは貴方。

及川眠子 2月21日『ネコイズム及川眠子作品集』発売
あっ。すみません。自分が売れなかったり評価されなかったりするから、売れたものに対して嫉妬・羨望して言ったのではなかったのですね。それはそれは...大変失礼しました。

山本寛@売れたら勝ちです
もうちょっと言うと「残酷な天使のテーゼ」はオリコン初週27位。
「もってけ」は2位。
ついでに僕が作詞した「motto派手にね!」は10位。

こいつ頭大丈夫か?

#売れたら勝ち
#ただの銭ゲバ

最後にヤマカンがブログで日和って敗走する。加えて及川眠子Twitterでブロックしたらしい。

及川超先生とはもうどうなっても知らないし、ぶっちゃけ庵野さんやカラーと今後どないかなるとも思ってないのだが、『(旧)エヴァ』は卒論で取り上げたくらいに思い入れがある(あった)作品なので、一応誤解なきよう語り尽くしておきたい。

実は『魂のルフラン』は大好きな曲だ。こっちがアニソンの頂点ならば文句はない。
当時劇場でこれを聴いて、軽くトランス状態に入ったくらいだ。
それに比べて、『残酷』は何?なんで?と思ったのだ。
そういうことを書いてなかったから誤解を生んだ。それは素直に反省したい。

それと、『残酷』に疑問を持つのは、歌詞より曲だ。
なんとも90年代丸出しで、古臭い。

だから及川超先生と喧嘩になったのは不本意だ。
しかしあの煽り方は逝って良し!(これも古い)だったので、祭りじゃ祭りじゃ!と思い、やってしまった。
後悔はしていない。

https://lineblog.me/yamamotoyutaka/archives/13187178.html

感想

ヤマカンの炎上芸っていうのか噛みつき芸は昔からなので今更どうこういうわけではない。ただ今回はヤフーニュースに取り上げられたりもしたので、ヤマカンも満足だろう。

さて、個人的には別に残酷な天使のテーゼ厨二病だという指摘に対して、及川さんの売れてるとか嫉妬してるとかいう反論はおかしいと思う。売れてりゃ正義という考え方はアニメ業界やゲーム業界およびファンにも蔓延していて、円盤の売上を気にしたりCDの売上を気にしたりしている。

数字が出るというのは分かりやすいので、それに頼ってしまう。このブログも売上比較とか良くやっているので人のことは言えない。ただスポーツみたいな勝敗が重要なものではなく、作曲や作詞を含む音楽という芸術分野に関しては売れる売れない以外の批評があるべきだと思う。

ヤマカンの最初のブログ自体は、主張していること自体は別に変だとは思わない。ただかなり煽っているので言い方が悪い。批判されるとそれに対して批判する権利があるが、及川さんの売れてるから正義は反論になってないと思う。

ただヤマカンはそこで引いておけば、自分の味方も増えそうなもんだが、ここから#やっぱり女はおかしいとかババァとか子供の悪口みたいな反論をするから酷い。

さらに悪手なのは『もってけ!セーラーふく』や『motto派手にね!』を出して売上勝負という同じ土俵に乗っていることである。最初が芸術性とかオタクの幼稚性みたいなところから出発しているんだから、そこを攻めればいいのに、なぜ完全に負けてしまう売上勝負を挑んでしまうのか。ちなみに残酷な天使のテーゼは累計60万は売れてるらしい。『motto派手にね!』はその1/20ほどだろう。

最後はTwitterブロックしてブログでも日和って敗走である。話題になればいいのかもしれないが、持論に自信があるんだったら、もうちょっとちゃんと喧嘩して欲しい。