まず気を付けておきたいのは男性の9割が痴漢犯罪者と言っているわけではないということである。男性と女性をざっくり同数とみなすと1人の痴漢犯罪者が9人に痴漢をすれば、男性の1/10が痴漢犯罪者であれば、これを達成できる。90人に痴漢すれば1/100が痴漢犯罪者である。
しかし実際は男性で痴漢をしたことのあるものは1/100以下だろう。精々で1/10000くらいではないかと思われる。そうなると女性の9割に痴漢をするためには1人が9,000人に痴漢しなければならない。これは痴漢のプロも難しいだろう。毎日やっても30年近くかかる。
また電車内の強制わいせつでの検挙数は年間300件だから、発言は嘘というのも乱暴すぎる。痴漢被害者の多くは泣き寝入りしていると思われる。
この発言が出たのは女性専用車両の賛否のコーナーのことだったので、電車における痴漢のことを示していると思われるが、いわゆる職場や学校でのセクハラも含めているのかもしれない。
そうであれば9割というのは納得できない数字でもない。私は、女性に嫌な思いをさせるようなことはしたことがないつもりだが、あっちが嫌な思いをしていればセクハラになりうる。気付かないうちに加害者になっている可能性がある。
しかしながら、接触を伴うような痴漢に限っていえば9割はやっぱり話を盛りすぎだろう。男性蔑視発言だなと思っていた。
始球式にて稲村亜美が1000人の中学生に襲われる。
— ボルサリーノ(公式) (@pikapikaBor) 2018年3月11日
野球部のみんなでやったら怖くないみたいなノリめちゃくちゃ気持ち悪い pic.twitter.com/DCUM1dIiRP
これを見て驚いた。中学生1000人がアイドルの稲村亜美さんを襲っている。これを痴漢と言わず何というのであろうか。
野球部は精神を鍛えるとか言っているスポーツ関係者が山ほどいるが、どこが精神が鍛えられているのだろうか。別にこれに限らず、暴力沙汰や飲酒喫煙など野球部は犯罪の温床になっている。ただもちろん野球部全員が素行が悪いというわけではもちろんない。私の知り合いにも元野球部がたくさんいるが、みんな良い人である。よく遊んだりもした。
ほとんどのケースは元々民度の低い学校が野球に力を入れるから、野球部のイメージが悪いのだろう。ただ集団心理で箍が外れる場合もある。今回はその場合だろう。
彼ら中学生個人が全員一人になった時も痴漢だというつもりもないが、人間は簡単に道を踏み外してしまうものということを改めて感じた。周囲の状況次第ではいつ痴漢になってもおかしくはない。
稲村亜美さんは大丈夫だとコメントしたが、それをプロの対応だと褒めている記事が多い。
今日神宮球場にいた選手の皆さんが心配してくれますがわたしは全く問題なく大丈夫ですよー!!!😊
— 稲村亜美 (@Inamuraami) March 10, 2018
選手の皆さんが一生懸命にプレイすることを期待してます!!!
痴漢被害者にプロなどいない。アイドルは何をされても黙っていろと言っているのに等しい。アイドルだろうが、痴漢していいわけがないのだ。